早期英語教育って必要なの?
自宅の周辺を散歩していたら、キンモクセイのよい香りが漂ってきました。そんな季節になりましたね~、NYAO先生です。皆さんお元気でしょうか?
さて、本日のお題は「早期英語教育って必要なの?」
「やはり早くから英語は習わせた方がよいんですよね?」
「何歳くらいからやったらよいのでしょうか?」
子育て支援センターで催しものをするたびに、初めて会うお母様方からよく受ける質問です。熱心な親御さんほど本当に真剣に悩まれていらっしゃいます。
そんな質問を今回、NYAO先生なりに考えて行こうと思います!
まず、一番最初の質問
「やはり早くから英語は習わせた方がよいんですよね?」
というもの。
それに対してNYAO先生がいつも答えるのは・・・あくまでNativeと同じ発音の習得にこだわる!というのであれば・・・
と答えます・
といっても、繰り返しますが、
Nativeと同じような発音にあくまでこだわる!というのであれば、です。
というか、何事も若いうちに始めて損はない!!と思ってしまうのは私だけか??
いえいえ、年を重ねることでわかることもたくさんありますし、経験がものをいう部分もたくさんありますよね。
如何せん様々な一つ一つの音、つまり「音素」なるものを聞き取る能力に関して言えば、脳科学的根拠に基づいて言わせていただけるなら YES なのだと思うのであります。
何しろ人間が様々な音素を聞き取れる能力は生後10ヶ月までで、それ以降は徐々にその機能が衰えていくというデータが出ておりまして
参考になるのがこちら
パトリシアクール先生のこのTEDでの発表は、有名ですよね。
いや、若いって素晴らしい!(決して若者至上主義ではなく笑)
特に覚えがよいし、忘れにくいし!
なにしろ若いって美しいじゃない?笑 私だって若い頃は美しかったかも!ってNYAO先生の若い頃を知らない人の前では無責任に言いたい放題です!
いえ、年を重ねた美しさもあるんですよ?でも、若いと、「若い人の肌質」と一緒で吸収力が違うと思うんですよね。。。って語学からなぜか美容ネタに生きそうなので、そんな蛇足はここまでにいたしまして。
でもそういう内容を見て、
「ひー!うちの子は生後11ヶ月だわ!大変!どうしよう!」
と焦る必要も全くないとも思います。というのも、前回NYAO先生が書きましたように、日本という国で暮らしていく限り日本語中心になるのは自然な成り行きですし、ある程度理解力が高くなってからの方が学習の進みが早いということもあり。。ただ、ある程度の年齢までに語学の学習をしたほうが、吸収力も高いですし、いわゆる臨界期までに英語を身につければNative並みの英語が身につく可能性もなきにしもあらず。
とにかく、音の聞き取り能力に関しては、確かに幼い頃から行うのはありかな、大切かなと思います。また、音、発音って本当に大切なんです。。。
その発音に関してはまた後日別の記事で語らせてください!
そして次の質問
「何歳くらいからやったらよいのでしょうか?」
にもリンクすると思うのですが、そのご家庭の事情もあるでしょうし、一人一人の能力やら家庭の事情もあると思いますので、一体何歳から始めればよいのか、という答えは、NYAO先生的には、
はっきりした答えは出せないな、というのが本音です。
というのには、ざっくり大きく分けて“3つの理由”がございます。
理由その1
学習の継続が必要だが、大変だから
大変だからって、あなた・・・と突っ込む声も聞こえますが、、
先ほども申し上げたように、早くから始めるに超したことはないとは思います。が、その分、継続する道のりも長くなりまして。
何しろ語学、いえ、勉強に終わりなんてないと思うのです。
我々人間は、毎日毎日学んでいることを意識せずに日々生きているのではないでしょうか。
英語に限らず、いろんなことを学んで生きてますよね?
例えば
「あ、今日初めていったあのお店、つまらなかったからもう行くのやめとこ。」
これも学び。面白くないって理解したから行かないんですよね?学んでますよね。
でもそうした無意識の継続ではなく、普段使わない語学の勉強を意識的に継続するって相当な努力が必要となると思います。子供一人で継続するって年齢が低ければ低いほど難しい。
また、語学の勉強を早期に始めた場合、早く始めた分、続けないと意味がなく、(覚えるのも簡単だけど、一方簡単に忘れますしね)しかも低年齢であればあるほど、親がその学びに関わる時間も長くなります。それを親子で苦痛と思わないかどうかだと思うのです。そして英語教室に通わせるのも時間とお金がかかりますしね。。。それってNYAO先生は大変だなって思うわけです。
そして
理由その2
英語に触れる時間の不足(日本在住の場合)
もし週1回1時間の英語教室に通わせたとて、英語に触れるのは月に4時間。そして英語教室って大体において年間40時間程度なんですよ。それって一日24時間英語圏で生活することに換算すると、たった2日間程度ですよね。
たった2日。
2日で英語が話せるようになるのか!?
日本語が母国語の方がこのブログを読んでくださっていると思うのですが、その母国語の日本語が話せるようになるまで、つまり母国語として運用できるようなるまでに、どれくらいの時間を費やされたでしょうか。
6年です。6年くらいかかっているのです。小学校に上がるようになるころには母国語としてその幹の部分が育っていると言われます。それまでに6年かかっているのです。
いやいや、今度小学校でも英語始めてるわっ!て言うんでしょうけど、それだって毎週1,2時間やったとしてもあと数日増えるくらいなものですよね。
つまり、圧倒的に外国語に触れる時間は足りていないのです。
また、英語ってその場限りで楽しくやればいいわけではなく、使いこなすようになるまでには、1,大量に聞く 2,覚える 3,その覚えた言葉を状況に合わせて使う
という反復練習が必要になるわけです。もう筋肉運動、アスリートと一緒。
つまり、語学は一日にしてならず!
という体育会系の日々の努力が必要となってくるわけです。
だから、
「聞き流すだけで簡単に英語が身につく!」
とか
私は懐疑的に見てしまいますが。
はい、そして3つめ。
理由その3
語学習得へのモティベーションの不足
そして前回の記事にも書いたように
語学の習得=命がけで覚えるもの
なので、日本の環境にいる限り、英語を使わずに生活できてしまうため、Nativeのような英語の運用力を日本にいて習得するには、血のにじむような努力が必要になるのでは?と思ってしまいます。
えー、それって無理じゃない!!
いやいや、中にはいらっしゃいますよ!日本にいながらにして、そのような時間とお金をかけて努力なさっている方々を知っております!本当に尊敬!と素直に思います。
いや、本当にすごいことですよ、子育てだけでも厳しい環境なのに、そんな中で英語も!だなんて。
しかし!
こんな子供英語の先生をしているにも関わらず、NYAO先生はあえて!言わせていただきたい。
ぐーたらな私には
自分の子供に限っては
親子そろって苦しい努力は無理!
無理なのよ!
子供英語の先生だけど、NYAO先生、自分の子供の「子NYAO」にはそんなこと、無理だったのよ!
とうとう無理なまま、子NYAOは英語の話せない大学生になっちゃったのよ!笑
(ただ、音は継続して聞かせていたため、発音だけは美しいという・・・)
なので、思い切ってここは発想を切り替えることにしました。
NYAO先生は、
外国語の音を親子で楽しむ!
そこから始める!ということを提案させていただくことにしたのです!
思い起こせば数十年前、NYAO先生が英語に興味を持ったのは、英語そのものの音の美しさに興味を持ったことがきっかけでした・・・
だから、
音に興味を持つ
そこからのスタートでいいのでは?と自分と、自分のようなお母さんたちを甘やかすことにしたのです!!!
というのも、
必死で鬼の形相でやらせる、
とか、
とにかく詰め込む!
もしくはただ子供だけにやらせっぱなしにする!
ということでは続かないし、楽しくないですよね。
やはり無理なくやること、
楽しくないと続けられない
と思うのです。
とにかく慣れ親しむこと、聞き取れる可能性を楽しく広げる!ということでええんちゃう!?という甘々な考え
そうなの?プロでさえもやっぱりそうなの?じゃ、一体楽しむってどうしたらよいの?と真剣に、絶望感にさいなまれているNYAO先生のようなあなたに朗報です!!
そこで立ち上げたのが
「BABILINGUAL~多言語聞き流しサイト」
・・・・って、それってさっきあなたが「懐疑的です」といってた「聞き流すだけ」なのかい!と突っ込んでいただいて結構です!
だって赤ちゃんとお母さんたちが外国語の音に楽しく慣れ親しむことの「とっかかり」なので!わたし、これを聞くだけで
「ペラペラになる」
なんて一言もいっておりませんから!笑
ということで、
「BABILINGUAL~多言語聞き流しサイト」
では、10カ国以上の赤ちゃん向けの手遊び歌や童歌を聞くことができます。しかもプロではなく、普通の人が子供に歌うように話しかけてくれるのです。ときに調子っぱずれな歌もありますが、それでいいんです!だってやってる人たち楽しそうなんだから!笑
だって、普段の言葉って必ずしもみんなプロの歌手や声優さんみたいに歌えたり、話しているわけではないし・・・
という、とにかく普段着な音にこだわって作りました!ぜひまずは無料登録を。2カ国語まずは登録だけで聞くことができますよ!
この録音に参加してくれた人たちは、みんなNYAO先生の友達と、その子供たちやら、友達の友達は皆友達だ!という人ばかり。快く、しかも楽しく「こういうのに参加するの、うれしい!」と録音に参加してくれました。それが一番大事かなと思っています。
そしてさらにもう一つ!(まるでジャ○ネットた○たのCMのようですが)
音に慣れ親しむ土台を作るためのNYAO先生の絵本はこちら「ABC・・・?」
10月1日販売予定です!
コロナのパンデミックでこの先もどうなるか不透明な今、おうちで少しでもお母さんとお子さんたちが楽しく過ごせるようにと工夫したものをぜひ一度お試しくださいね!
何しろ毎日を楽しく過ごしたいですね!
おうちで楽しく!
NYAO先生でした、また遊びにきてくださいね~!!